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胸糞悪いっていうのを聞いてビクビクしたけど、私はスカッとした内容だった。
この映画。約3時間とかなり長い。しかも背景真っ黒。空も周りも皆真っ暗。
だけど地面に白線引いてここが家、木という風に仕切られているという世界だった。
壁も扉もない。効果音とパントマイムのような動作で扉を開けたりするそれは
舞台に近いような斬新さがあった。
以下は感想ネタバレありだよ。主観で感情のまま書いてます。閲覧注意
簡潔にまとめると
ギャングがイヤで逃げ出したが、ギャングのとーちゃんマジ正しかった。
ヒロイン(金髪細身美女)が悲惨な目に遭う話です。惨い。
しかも悲惨な展開が長くて可哀想+苦痛でした(最後はスカっとするが
ギャングの娘のグレース(ニコールキッドマン)がギャングの世界から
逃げ出し、山に囲まれたドッグヴィルという小さな村に逃げ込み、そこに住む
住人達が匿ってくれた。
グレースは恩返しをしようと農作業や介護、老人の話相手や、子ども世話など
ほぼ無償で奉仕。
住人もグレースの賢明な働きぶりに、心を開いていくが、度々来る警察が
ある日、彼女の指名手配をしだしてから、住人達は不安になっていく。
そんな中、トムとかいうアホな青年が住人の不安を取り除くよう
グレースに普段の仕事の2倍頑張れ☆とか負担かけるような事をほざく。
それでもグレースは懸命に頑張るものの住人共が調子に乗りやがって…
グレースちゃん、
美人+優しい+働き者+匿ってもらってるという弱みもあって
村の男達にレイプされたり、その妻や女達から、うちの夫誘惑しただろと
誤解されたり、あんたはそんな女だったんだな!とか、子供から脅迫されたり、
そして村八分な目に遭った。
とにかく住人が本当、気分悪くなるほどドス黒く描かれていた。
最初、よそ者のグレースに警戒しつつも、日が経つ事に心を開いて優しくして
くれて、見回りに来た警察から何度も匿ったり誤魔化したり
いつも手伝ってくれたグレースに贈り物したりと最初は優しかったんだよ!!
その過程にニコニコしていいね!!って思ったのに……これだよ!!!
そしていいようにされるグレースちゃん…いくら自分を匿ってくれた住人に
恩があるからって、女達に誤解されたシーンでどうしてレイプされたって告白
しなかったの?どうしてもっと抵抗しなかったの?なんでそんな我慢したの?
なんでそんな寛容でいられるの?
って不満があったけど、そこはラストのシーンで触れていて、その事で最後の結末へ
つながったのでこの作品は、すごく私好みでした。
グレース、村の男が心情を吐きだすシーンで男の目をじっと見つめつつ、
男の肩を優しくさするんだけど…弱っている時にそういう事されたらそりゃドキッと
するわ。こいつ俺のこと好きだろと勘違いしちゃう…!
グレースは金髪ボブカットで色白細身系美人だし、優しいし、自分の言葉に対して
真剣に耳を傾けてくれるし働き者だし、笑顔超かわいいし…そりゃ夢中になるよ。
そのせいで、少年はグレースにお尻をぶってなどドM発言するわ
レイプシーンが下手なAVよりエロ過ぎるわと
(いや万歳。下品でやたら生々しくてよかった!)
私はいったい何を見ているのか一瞬忘れてしまったよ…!
この作品は世界観も斬新だったけど、
実際、こんな状況にあったらこう起こしてしまう人間の醜い部分を、
深くそして丁寧に描いているのがすごく印象深かった
誰だって自分の事で精一杯だし、自分の命は大事。
人の弱さと自信の無さからくることから、こんな事をしてしまうのは、
まぁ人間だもんなぁと思いつつ、だからこそ余計にタチ悪いものがあった。
悪い事をしといて、
「俺だってこんな事したくないんだ…」などと、意味不明な供述をしたり
ヤルことやっといて正当化するキタネェ根性があああああああああああああああ
あああああああくそおおおおおしねえええええええええええええええええええええ
まるでザイジョーイン30人ほど見てきたような気分だ(違う
しかも役者さんの演技がすさまじく素晴らしいもんだから、余計心情が伝わって
胃が痛くなったぜ。
救いのないバッドエンドだったけど
終わった後流れるスタッフロールがすっげぇ明るい曲というギャップあり感
というか、皮肉ぶりに笑ってしまった。
…ほぼ感情的な感想で参考にならないけど、もし興味あったらぜひ。
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